動作が軽いセキュリティソフトは?人気の5種類を比較

セキュリティソフトを選ぶ時は、性能や価格など総合的に検討する必要があります。本記事では、使いやすさと軽さという機能面に着目して人気の5種類を比較検討します。

使いやすく軽いセキュリティソフト5選

ユーザーが使いやすくて動作も軽いセキュリティソフトとして定評があるのが次の5種類です。

これらの5種類で使いやすさと軽さを比較します。

セキュリティソフトの使いやすさと動作の軽さとは

使いやすく動作が軽いセキュリティソフトの基準はどのようなものになるでしょうか?

バックグラウンドで動作していても、Microsoft Excelを起動したときに”もたつかない”セキュリティソフトが使いやすく動作が軽いと感じるユーザーもいます。一方、UIが見やすいセキュリティソフトを使いやすいと感じるユーザーもいます。セキュリティソフトを評価する第三者機関においても、使いやすさと動作の軽さの定義は方針が分かれるところです。

セキュリティソフト評価機関「AV-Comparatives」と「AV-TEST」が2019年4月にそれぞれ使いやすさと軽さに関する最新のテスト結果を公開しています。

評価機関「AV-Comparatives」の使いやすさと軽さの基準

「AV-Comparatives」では、使いやすさと軽さすなわちセキュリティソフトのパフォーマンスを次の6種類のテストの総合評価で決定しています。

ファイルのコピー 特定の物理ハードディスクから他の物理ハードディスクに一般的なさまざまなファイルをコピーするときの時間。
アーカイブと解凍 一般的なさまざまなタイプのファイルをアーカイブと解凍したときの時間。
インストールとアンインストール 一般的なアプリケーションをインストールしてアンインストールしたときの時間。
アプリケーションの起動 Microsoft OfficeとAdobe Acrobat Readerでさまざまな文書を開いてから閉じたときの時間を計測。ビューア/編集アプリの起動にかかる時間。
ファイルのダウンロード 一般的なWebサイトのコンテンツをダウンロードするときの時間。
Webサイトのブラウジング Google ChromeでWebサイトをロードして表示するまでの時間。

評価機関「AV-TEST」の使いやすさと軽さの基準

「AV-TEST」では、使いやすさと軽さすなわちセキュリティソフトのパフォーマンスを次の5つの基準で決定しています。

  • 人気のあるWebサイトにアクセスしたとき遅くないか
  • よく使われるプログラムのダウンロードが遅くないか
  • 標準的なソフトウェアの起動が遅くないか
  • よく使われるプログラムのインストールが遅くないか
  • ファイルのコピーが遅くないか(ローカルとネットワーク内の両方)

また、「AV-TEST」で特徴的なのが、使いやすさの判断に「誤検出の有無」を追加している点です。セキュリティソフトが誤検出した場合、作業の手順を大きく乱してしまうためです。

  • Webサイトへのアクセスによる誤検出の有無
  • システムスキャン中、正規のソフトウェアの誤検出の有無
  • 標準的なソフトウェアの誤検出の有無

最も使いやすく軽いセキュリティソフトは?

ご紹介した2つの第三者セキュリティソフト評価機関の検証結果から最も使いやすく軽いセキュリティソフトをまとめます。

セキュリティソフトの使いやすさと軽さ

セキュリティソフト評価機関「AV-Comparatives」と「AV-TEST」の使いやすさと軽さに関連するテスト結果をまとめたのが次の表です。

AV-Comparatives
(パフォーマンスに関するテスト2019年4月)
AV-TEST
(Windows10におけるパフォーマンスとユーザビリティテスト2019年4月)
ファイルコピー アーカイブ/解凍 インストール/アンインストール アプリケーションの起動 ファイルダウンロード Webサイトのブラウジング パフォーマンス 使いやすさ
ESET 3 3 3 3 3 3
ノートン 3 2 3 3 3 3 6/6 6/6
カスペルスキー 2.5 2 3 2.5 3 3 6/6 6/6
ウィルスバスター 3 3 3 1 3 3 5.5/6 5.5/6
アバスト 3 3 3 2 3 3 6/6 6/6

参照Performance Test April 2019(AV-Comparatives)
参照Windows 10: April 2019(AV-TEST)

使いやすさで選ぶなら「ノートン」「アバスト」、軽さなら「ESET」

上記のテスト結果より、使いやすさと軽さの総合点で選べば「ノートン」か「アバスト」。とにかく軽いソフトなら「ESET」という結果となりました。

また、サポートの手厚さの点においては、365日毎日対応かつLINEでも相談できるウィルスバスター(プレミアム版)のサービスは、はじめてセキュリティソフトを購入するユーザーにとっては嬉しいサービスでしょう。

セキュリティソフトを選ぶ4ポイント

セキュリティソフトを選ぶ時、チェックすべきポイントが4つあります。

1. 既存の脅威への対策性能

チェックすべきポイント1つ目は「既存の脅威への対策性能」です。“既存の”というのは過去に世界の何処かで感染事例があるかセキュリティベンダーで確認済みの脅威という意味です。

セキュリティソフトの各ベンダーではマルウェアのファイルや不正と思われるファイルを検体と呼びますが、検体を解析してそのマルウェアや脅威に対処するパターンファイルを作成します。パターンファイルが作成済みの脅威に対し、すばやく対処し確実に駆除できるかが既存の脅威への対策性能です。

2. 使いやすさと動作の軽さ

ユーザーが使いやすいソフトだと感じるとき、様々な要因が重なって使いやすさを判断しています。セキュリティソフトが起動していてもPCや端末が“もたつかない”ソフトは使いやすいと感じますし、操作を迷わないUI設計や困ったときのサポートがしっかりしているかなども重要です。

動作の軽さについても、セキュリティソフトが稼働していても、ファイルをコピーするときの速度は落ちないか、他のアプリケーションのインストール時に軽快かなども動作の軽さを判断する際に考慮する必要があります。

3. 新しい脅威への対応の速さ

2.5秒に1個新しいマルウェアが誕生しているとされています。ただし、その大半が“亜種”と呼ばれる既存の脅威に少しだけ改良を加えたものです。これらの亜種に対しては検体の自動解析システムにより、ほぼ解析者の手を必要とすることなく解析およびパターンファイルの作成・公開が完了します。

問題は、それまでまったく存在しなかった新しい手口を利用した脅威や不正かどうかの判断が難しい検体の解析です。このようなまったく新しい脅威を「どのベンダーよりも速く確認・解析を終え、情報公開できるのか」は、各セキュリティベンダーの技術力が露呈してしまう部分です。よって、新しい脅威への対応の速さもセキュリティベンダーの技術力を測るための重要なポイントです。

4. 価格とコストパフォーマンス

ソフトウェアパッケージ単体の価格だけを見て、コストパフォーマンスを判断してはいけません。もはやPC1台だけにセキュリティ対策を施せば良い時代は過ぎ去っています。社員が個人の携帯端末を職場に持ち込み業務に使用するBYOD (Bring your own device)も当たり前になっています。

また、セキュリティソフトは一時期だけ使用すれば良いものではなく、PCや端末を使い続ける限り常にアクティブにしておく必要があります。何台の端末にインストールするのか、何年単位で契約するのかを計画してから価格比較しましょう。

まとめ

セキュリティソフトを選ぶポイント4つのうち、使いやすさと軽さの総合点で選べば「ノートン」か「アバスト」。とにかく軽いソフトなら「ESET」という結果となりました。

ただ、セキュリティソフトを選ぶ時は使いやすさと軽さ以外にも防御力、価格などを総合判断することが肝心です。「どのソフトが自身の環境や用途に合うのか」という観点で選択するようにしましょう。

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